この理論は、カーボン・トレーダー(二酸化炭素の排出枠を売買している人々)、人為的な地球温暖化の提唱者(AGW:人間活動によって排出される二酸化炭素が地球温暖化の主な原因だとする理論)など、人類が引き起こした世界規模の大惨事への恐れを利用して権力を握り、地球を守ると約束した世界中の国家から何十億も引き出そうとしている人々にとって、かなり不都合なことに違いない。世界主義者の政治家や、その政治家お抱えの科学者たちが、欧州合同原子核研究所(CERN)の真の科学者たちに反論するのが楽しみだ。
The Registerより:
CERNにいる8000人の科学者たちは、仮想のヒッグス粒子を発見できないかもしれないが、気候モデルの見直しを促して、環境物理学に重要な貢献を果たした。
CLOUD(Cosmics Leaving OUtdoor Droplets)と名付けられた実験装置(宇宙と雲のつながりを調査する新しい実験)の初の結果が、25日に学術雑誌『ネイチャー』で発表された。宇宙線はイオン誘発核生成を通じて雲の形成を促進していることが確認されたのだ。最近の見解では、地球の雲の半分は核生成を通じて形成されると仮定されている。論文のタイトルは、「大気エアロゾル核形成における硫酸、アンモニアおよび銀河宇宙線の役割」。
水蒸気と雲は地球の気温を決定する上で大きな役割を果たしているため、この論文は気候科学にとって重要な意義がある。全球雲量のわずかな変化は、比較的大きな温度変化をもたらす可能性があるのだ。
当然のことながら、気候変動に対する「人為的」アプローチよりも、「太陽を中心として考えた」アプローチを支持するものであるため、政治的に微妙なテーマである。太陽が上層大気に到達して、宇宙線量を調節するのに大きな役割を果たしている、と考える。
CERNのロルフ・ホイヤー所長は、部下の科学者たちに「結果を明示しても説明しないように」と注意した。CLOUDの筆頭物理学者であるジャスパー・カークビー氏が上司の注意に従ったかどうかは、読者の判断にお任せする。
「イオン誘発核生成は、新粒子の規則的な生成として現れるが、他の変動原因があるため、大気観測で見つけ出すのは難しい。それにもかかわらず発生していて、対流圏上で全体的に均分されるとかなり大きくなる可能性がある」
カークビー氏の発言は添付のCERNのプレスリリースに記載されている。
「宇宙線は対流圏中層以上で、エアロゾル粒子の生成を著しく促進していることが分かった。このエアロゾル粒子は、いずれ雲のもとになり得る。これまで下層大気で、全てのエアロゾル粒子生成の原因だと考えられていた蒸気では、実験のごく一部しか説明できない。たとえ宇宙線で生成を促進したとしてもだ」
チームは、様々な温度で微量ガス化合物を用いて正確に核生成を調べるために、陽子加速器を使った(カークビー氏も一緒に写った写真はこちら)。今回の初の結果から、宇宙線は対流圏において、雲核の生成を10倍に増やすが、地表に近くなると、追加の微量ガスが必要となることが確認された。
気候モデルは見直さなければならないだろうと、CERNは補助文献の中で認めている(PDF)。
「全ての気候モデルは、核生成がこういった蒸気(硫酸とアンモニア)と水だけで引き起こされると仮定しているため、エアロゾル粒子生成の取り扱いは、大幅に見直さなければならないだろう」
この研究は17カ国60名以上の科学者が関わっている。
経験豊富なサイエンスライターであるナイジェル・コールダー氏は、この理論の生みの親であるヘンリク・スベンスマルク氏と共著した『身も凍る星々:気候変動についての宇宙的な視点』でこの理論を世間に広めた。コールダー氏は自身のブログで説明を行い、予備知識を与えていて、1990年代後半に討議された研究がなぜこれほど時間がかかるのかについて、考えられる理由を挙げている。
スベンスマルク氏はもうCERNの実験に関わっていないが、太陽宇宙線が気候4要素の1つであると考えていると語った。あとの3要素は、火山、1977年に起こったレジームシフト(気温や風などの気候要素が数十年間隔で急激に変化すること)、残りの人為要素である。
カークビー氏は1998年に初めてこの理論を説明した時、宇宙線が「今世紀我々が経験している地球温暖化のほぼ半分から全ての原因となり得るだろう」と語った。















