禁煙したい人に残念なお知らせ ニコチン置換療法は効果薄

2012年01月12日 Saidani

翻訳:mikte

喫煙しない人にとって、そして健康、配偶者、仕事などの理由で禁煙したいと考えるかなりの喫煙者にとって、喫煙はひどく不快な習慣だ。そんな人たちには残念なことだが、最近の研究では、禁煙する際に使われる最も一般的な方法は結局それほど効果がないとするものが多い。

アメリカの研究者によると、ニコチンパッチやニコチンガムは長期的な禁煙には効果がないようである。ハーバード公衆衛生大学院の研究者でこの論文の主執筆者であるヒレル・アルパート氏と、マサチューセッツ州ボストン調査研究センターに籍を置く共同執筆者のロイス・ビーナー氏は、最近禁煙したマサチューセッツ州の成人787人を追跡調査した。

被験者は2001~02年、03~04年、05~06年の3期間に調査を受け、ニコチンパッチ、ニコチンガム、ニコチン吸入剤、ニコチンスプレーなどの形でニコチン置換療法を使用したかを尋ねられた。

医学誌『Tobacco Control(タバコ・コントロール)』に発表された結果では、最近禁煙した人の約3分の1が各調査期間に再喫煙したと答えた。専門家のカウンセリングの有無にかかわらず、6週間以上ニコチン置換療法を使用した人の再喫煙率と、ニコチン置換療法を使用しなかった人の再喫煙率には差がなかった。

さらに、ニコチン置換療法を使用して禁煙に成功するかは、ヘビースモーカーでもライトスモーカーでも差はなかった。

アルパート氏は声明の中で、「この研究によって、長期的に禁煙する際には、ニコチン置換療法を使用しても自力で禁煙しようとするのと同程度しか効果がないことが分かった」と述べている。

こういった値の張る治療は全て、高価な気休めの薬に過ぎず、禁煙した人にとっては自分の意志の補強薬に過ぎなかったようである。禁煙する意志の強さを持っていた人にお祝いの言葉を贈ろう。

悲しいことに、下記のニュースはかつての喫煙者にとって良いニュースではない。

アメリカの研究によると、記憶に問題が生じるようになった高齢者は、わずかなニコチン療法から恩恵を受ける可能性があるという。

アメリカ神経学会の機関誌『Neurology』に発表された研究には、平均年齢76歳の非喫煙者74人が参加した。半年間、半分は毎日ニコチンパッチを与えられ、もう半分は偽のニコチンパッチを与えられた。

ニコチン療法を行った被験者は、注意力、記憶力や、情報をどれだけ速く、着実に処理できるかといった認識力テストで良い結果を示した。

半年後、ニコチンパッチを付けていたグループは「長期的な記憶に関して、その年齢の標準より46%能力が回復し、偽のニコチンパッチを付けていたグループは同期間に26%能力が悪化した」という。

このニュースは、全ての「禁煙」ビジネスを失いそうだったニコチンパッチメーカーには良いニュースだ。今度は、禁煙のためにニコチンパッチを買った人々に、メモリーパッチとして販売し続けられる・・・たとえ実際に効果がなくても。素晴らしいじゃないか?

まだ禁煙していない人にとって良いニュースは、人にあれこれ言われずに放っておいてほしいという考えを持ち続けられることだ。

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