歳時記:正月行事

2011年12月30日 DragonMama

正月というのは1月の別名。正確に言うなら1月31日までが正月ということになります。
いわゆる”お正月“と言っているのは、お飾りをつけている”松の内””大正月“ですね。
この期間はいわば”1年間分のパワーを持つ歳神様をお祀りする期間ということになります。

1月1日の朝、初日の出が”元旦”です。
”元”は”初め”を表し、”旦”という字はお日様が地平線の上に昇った様子です。
横棒1本の違いですが、元日の朝という意味です。
年賀状が元旦に届くように出すのもマナーですね。
「一年の計は元旦にあり」とも言うように、1年の過ごし方を考えて過ごしましょう。

1月1日が”元日”。
歳神様がもたらす幸運を切ったり、掃き出したり、刃物や箒は使わない方がよいとか…。
せっかくの運を流してしまわないように、洗濯や入浴、水を流すことは控えるという方もいます。

元日の過ごし方が1年中続くといわれ、泣いたり怒ったり散財をしたりはいけないそうです。
ニコニコ笑ってのんびり仲良く過ごすのが一番です。

1月1日から3日までの3日間が”三が日”。
国民の休日で定められた祝日は元日だけですが、新年の祝賀期間としてお休みの場合が多いようです。
せっかくのお休みに自宅へ伺ってはかえって負担をかける(お子さんがいればお年玉代も!)ということで、
日ごろお世話になっている人や親しい人とフォーマルに新年のあいさつをするお年始回りの習慣は廃れてきていますね。
1日は家族で過ごし、2日の朝から”福袋”を求めてデパートへ出向く方も多いかもしれません。

祝いを重ねる意味から”重箱“に詰めた”お節料理“には、縁起の良いものがぎっしり。
年末に作って、神様にお供えした”お節料理“をみんなで分けていただくのは、
神人共食(しんじんきょうしょく=神さまと一緒に食事をすること)によって、
神様と一体になり、神様の力が人に伝わるという考え方からです。

このために”お節料理“をいただく時には、両端が細い”白柳の両口箸”を使います。
片方で人が食べるのと一緒に、もう片方で神さまが召し上がるからです。
だから片方しか使わないでくださいね。”お取り箸”用に使ってはいけませんよ。

この期間の”箸”は神さまとつながる大事な道具ですから、自分のものを洗って、
名前を書いた箸袋を使って、3日間使います。

 

門松などの松飾りを飾っておく1月7日までが”松の内”です。(昔ながらに15日の小正月までの地方もあります)
門松(松飾り)は、歳神様に訪れていただく目印。
しめ飾りは、神様を開お迎えする神聖な場所として保つための縄張りの印。

人日(じんじつ)の節句である1月7日の朝”七草粥”を食べて、”松飾り”や”しめ飾り”もはずします。

1月11日が鏡開きの日に”鏡餅”を割って、歳神様をお送りして、神様の力を分けていただきます。
“割る”"切る”という言葉は縁起が良くないので、”鏡開き”と言われます。
神様のエネルギーが宿ったお餅を分け合っていただくことで、
神様から1年分のエネルギーを分けていただくというわけです。

15日は”小正月”で、”女正月“とも呼ばれ、正月の様々な行事を終えてほっと一息つく日です。

15日の朝は”小豆粥“をいただきます。鏡開きで割ったお餅を入れることもあります。
節分のように”豆”には鬼(…つまり災厄)を追い払う力があると考えられ、
赤い色の小豆は特に神秘的な力を持つと考えられていました。
”お赤飯”よりも疲れた胃腸に優しい”お粥版”というところでしょうか?

正月飾り、書き初めなどを燃やす”左義長”“ドンド焼き”は、
魔よけ・厄払いの意味もあり、この火で焼いたお餅を食べると1年間無病息災で過ごせるといわれます。
地域の人々が集まって、餅やお汁粉を配ったりするところもあるようです。
書き初めの火が高く上がると字が上達する。…とか。

餅を丸めた”まゆ玉“を神棚にお供えしたり、竹柳を稲穂に見立てて門や家の中につるしたりして、
農作物の豊作を祝う地方もあります。

大正月“のフォーマルな行事を終えて日常へ戻るために、
小正月“は家族で楽しむほっとする行事だったのでしょう。

忙しい日常の中で、店が並べる季節商品を次々に買い求めて過ごすだけでなく、
正月行事のいわれを知り、自分流にアレンジして取り入れていくことで、
心から季節の移り変わりを味わってみてはいかがでしょう?。

 

 

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